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嗚呼、神戸マラソン完走(歩)記
【1、マラソン初挑戦】

2011年11月20日神戸マラソンに参加しました。

20kmは経験がありましたが、フルマラソンは初挑戦でした。
練習でも、3時間ゆっくり走り続けるくらいが最高で、
今思えばですが、42.195kmの重みを分かってませんでした



【2、前日はOB戦】

前日は、高津OB戦でしたが、あいにくの雨で懇親のみ。
皆さん飲んでいるのに、一人ウーロン茶を頼み、
懇親会を途中で切り上げて
ポートアイランドへゼッケンを取りに行きました。
ゼッケンをもらうといやが上にも気合いが入りますね



【3、快調だったレース前半】

当日は前日の雨もあがり、マラソン日和に。
スタートは神戸市役所前。
MCはどっかで聞いたことある声!と思ってたら、
FMCOCOLOのDJ・MEMEさん。
なつかしい!

スタート地点通過は号砲から約7分後でした。
2万人が参加するので、スタート地点まで
30分くらいかかると思ってましたが。。。

前半はゆっくりゆっくり走りました。
応援もすごいし、コスプレで走ってる人もたくさん。

「がんばれ!サラリーマン!」
(スーツ革靴で走ってる人がいた。完走したのかな?)

「たこ焼き〜!がんばれ〜!」
(頭にたこ焼きのぬいぐるみの人。)

「マリオ〜!がんばれ〜!」
(スーパーマリオの格好で、背中にスピーカー背負って、
たらっ、たった、らった♪」のマリオの音楽ずっと流してる人!
ペースが割りと一緒で何回も見た!

「がんばれ!東北!」
(がんばろう東北の登りを立てて走ってる人。)

と、いろんな人がいろんな思いで走ってました。

明石海峡大橋の折り返しまで、快調でした。
後半に余力を残そうと、ゆっくり走ってましたが、
中間点は2時間20分で折り返しました。
これでいけば、4時間40分。
自分ではセーブしてるつもりだったので、

4時間半は切れるか!

正直そう思っていました。

しかし、好事魔多し!とは言ったものです。



【4、奈落の底に真っ逆さまのレース後半】

後半も順調に進みます。
水分補給もうまくいき、応援も後押ししてくれてるようです。

マラソンおもろいっ!

そう思いはじめてた28km付近。

あっ!つるっ!つるっ!つるっ!

と兆しで分かります。
左脚太ももがつりはじめます。
つらんように、だましだまし、少し減速しながら
耐えていると、今度は

痛っ!痛っ!

腰が痛くなってきます。

これは無理!無理!

最初は、腰を押さえながら走りましたが、
どんどん痛さは増していき、ついに歩いてしまうことに

人間、落ち始めるとまっさかさま
歩いてしまうと、もう、ジョグも出来ません。
悔しくて、悲しくて、歩き始めはつらかったです。

人生がマラソンであるならば、
28kmで私の人生は180度奈落の底突き落とされたのです。
この気持ちは経験しないと分からないと思います。



【5、地獄を見る】

こうなると後は落ちる一方です。
30kmの通過タイムが3時間30分だったものの、
あとの約10kmは長い道のりです。
5kmごとの給水所もまだかなまだかなという感じです。

泣きっ面に蜂とは言ったもので、
要所要所に神戸スイーツ
給水所ならぬ給食所に用意されているとの
触れ込みだったのですが、
失速した私が給食所にたどりついた時には、
「給食」のなくなった「給食テーブル」だけが
ぽつりと置かれているだけでした。

こうなると、ツキはもうなくなります

一番きつかった30kmの給水所でまさかの給水終了!
4つほどのテーブルが一滴の水もないという追い打ち!

これで万事休すです。

制限時間7時間以内にゴールできるのか?
収容バスに送り込まれるのか?

ええいっ!後はどうにでもなれっ!

と思った矢先のことでした。



【6、救われる】

普通の沿道のおばちゃんが、にわか給水をしてくれていました。

「コップは返してやっ!」

と、紙コップに5分の1ほどしかない水
ランナーが少しずつもらって息を吹き返していました。
私もその一人です。

人生捨てたものではありません。

また、30kmを過ぎたあたりで、なぜか、応援フリップ


(※イメージ)

と出てたのです。

平田智彦のトモヒコでないことは
百も承知なのですが、なぜか少しうれしかったです。
彼は、何トモヒコというんだろう。
いま、フリップ出てるってことは僕の後ろを走っているのか。
見知らぬトモヒコに自然とエールを送っている自分がい ました。

38kmくらいからは、バナナ、みかん、チョコ と
給食所も充実。バナナ5本は食べたかな。

そんなこんなで、後半はほとんど歩き
ようやく5時間48分でゴールすることができました。



【7、完走の感想】

今回は完全に敗北宣言ですが、
初マラソンを完走ならぬ完歩でゴールできたことは
素直にうれしいことでした。

来年は大阪、神戸、奈良、京都と4つのうち
1つには出たいと思います。

次回は4時間台を目指して!
飽くなき(小さな)挑戦を続けて行きたいと思います。

40期
(2011.11.30)